春の農作業は、お早めに!!タマネギの施肥について考察しました。

今年は、暖冬と言われるとおり南高梅の花がもう咲きました。例年より一か月程早いように感じます。梅の花が咲くの合わせて虫も動き出しました。随分早い春です。

春の農作業も早い目に取り掛からなければなりません。

春先にしなければならない作業と致しまして、タマネギの追肥について考察いたしました。

梅の花がさきました。

家庭菜園でつくる「良いタマネギ」とは

良いタマネギというと巨大なタマネギと思いがちですが、大きなタマネギは吊るして貯蔵してあるタマネギが夏頃にボトボト落ちたり、切ったときに芯が腐っていたり、早くから芽が出たりしがちです。どうせダメになるなら大きなタマネギから食べればよいのに屑タマネギから先に食べて大きな玉ネキを腐らせてしまうという失敗をした方も多いのではないでしょうか。

出荷用の青切りのタマネギでなく家庭用で貯蔵の効くタマネギは、首の細い湯飲茶碗位のサイズで固く締まったタマネギに育てることです。

施肥例

私は、定植2週間程前に米ぬかの漉き込みをして2月中旬から下旬ごろに低度化成(8-8-8)をやるだけです。

窒素過多は、ベト病等を誘発する原因となります。又、彼岸すぎての追肥は、貯蔵性の悪い大玉となりますので止めます。4月になってタマネギの葉が青々となってくると肥料をやりたくなるものですが、我慢しましょう。

諺に「二十歳過ぎての子に意見、彼岸過ぎての麦の肥」というのがあります。「二十歳過ぎて子供に意見をしても、彼岸過ぎて麦に肥をやるのと同様に効果が無い」という意味ですが、「彼岸過ぎてタマネギの肥」は、やってはいけない事です。

低度化成のメリット

低度化成とは、肥袋に8-8-8と書かれたもので、窒素・リン酸・加里の含有率がそれぞれ8%という一般的なものです。数字の合計が30以下のものを低度化成、それ以上のものを高度化成といいます。(14-14-14,16-16-16等)

窒素・リン酸・加里のほかにもう一つ大事な肥料分があります。それは、硫黄分(硫酸)です。硫黄は、タンパク質合成に大きな役割をもっており硫黄なしでは、成長がおこりません。

アブラナ科の菜っ葉の辛味や、タマネギ・ニンニク等の強い刺激臭は硫黄によるものです。タマネギには、硫黄分というのは、欠かせないものです。

高度化成は、硫黄分の含有量は一般に低いものですが、低度化成は、硫安・過リン酸石灰を原料として使っているのでその副産物として硫黄を多く含みます。タマネギ栽培のプロ用のには、硫黄分添加の高度化成というものもあると聞きますが、家庭菜園では、わざわざそんなものを使わなくても、安価な低度化成を利用しましょう。

又、低度化成は高度化成に比べて、カルシュムを含むことと肥料の濃度障害を受けにくいという利点があります。

私は、作物にかかわらず化成肥料は低度化成のみ使用しています。

まとめ

・タマネギの追肥は、2月中旬から下旬までに施しましょう。

・家庭菜園では、タマネギにかかわらず化成肥料は低度化成を使いましょう。

 

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